試験前日まで子供に寄り添ってくれて見事合格。三位一体で目指した受験。
―まずは、入塾時より偏差値12アップ。成績を着実にアップすることができましたね。 ぜひどのような意図や計画で進めたのか教えてください、本日は宜しくお願いします。
佐藤トレーナー:ありがとうございます。受験を終えてからも、生徒さん本人と一緒に合格を喜び合いました。「努力は必ず報われるね。」と合格が決まってから話しましたが、その顔には喜びと充実感に包み込まれていました。受験前日まで粘り強く取り組む姿には感無量でしたね。
―充実感に包み込まれている生徒さんを見ると合格の喜びも倍増しそうですね。どういった想いで指導しましたか?
佐藤トレーナー:入塾したのは 6 年生の夏でした。一言でいうと “ 計算が苦手 ” なお子さんでした。大手進学塾に通っていて、問題を解いても正解できない、宿題もなかなか進まない、家庭学習が全く手につかない、だから成績が上がらない、といった負のサイクルになっていました。 なんとかして勉強の楽しみ、面白さを感じていただき、達成感を味わってもらいたいと思っていました。

―勉強の楽しみ、面白さを感じられるようになったらすごく伸びそうですね。どのように達成感を味わえるような計画を立てたのですか?
佐藤トレーナー:まずは、今日1日の学習計画を立てて、時間配分を決めることから始めました。そして、日々の勉強を進めていく中で、タイマーで時間を計測するという習慣を付けるようにさせました。時間内に終わらせることで、必然的にだらだらと勉強をすることがなくなり、勉強の質が向上していきました。大手進学塾で出される宿題にも時間を決めて取り組むことで、無駄に時間を使わなくなりました。それがテストの結果にも少しずつ結びつき、勉強することがどんどん楽しくなり、入塾した当時はほとんど自学自習をしなかったのが、2ヶ月ほどで毎日4・5時間は自学自習をするために自習室に残っていくことが当たり前になってましたね。

―自習室に残って最後まで勉強できる力は、まさに「継続は力なり」ですね。そこから受験まではどのように進めたのですか?
佐藤トレーナー:学習習慣が身についてきましたので、そこからは勉強のやり方に着手しました。この生徒さんも例にならって「大手塾の勉強と志望校の勉強の両立」に直面しました。大手塾ではどんどん応用問題に挑戦していかなければいけないし、志望校の過去問も最低でも3回は解きたい。でも、5年生の復習もしなければ基礎を取りこぼしてしまう。そのため、「いかに復習の時間を確保するか」に重点を置き、苦手分野を徹底的に注力しました。単元別に確認の時間を取り、本当に苦手な分野だけに時間をかけ、得意な単元は応用問題にどんどん挑戦していくようにしました。受験が近づくにつれて、志望校の過去問をみっちりと解き直し、分からない問題がほとんどない状態にまで仕上げることができました。兎にも角にも、計画的にセルフマネジメントをできるようになった生徒さんの努力が、合格を自らの力で手繰り寄せることに繋がったのだと感じています。受験当日も緊張することなく、自分を信じて問題を解くことができたようで、合格の手応えもかなり大きかったのだろうと思います。

―これから中学に進学する生徒さんへ、ぜひ今後のメッセージをお願いします。
佐藤トレーナー:驚いたことに、合格してからも全く気を抜かずに中学校の勉強を予習しています。英語も数学も、スタートが肝心だと気付いているのでしょう。中学では今までの勉強が通用しない事もあります。中学受験を通して学んだ、日々の努力、セルフマネジメントを忘れずに、勉強の楽しさや面白さを再発見して、更なる飛躍に期待したいと思います。続けることの大切さを噛みしめながら、どんどん成功体験を掴んで一歩ずつ成長を遂げていってもらいたいですね。